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前回のエントリからはや四ヶ月、あっという間にお盆の季節となりました。
お盆には棚経(たなぎょう)という行事があります。
お寺のお坊さんは檀家さんの家を一軒一軒廻り、仏壇に手を合わせお経を唱えます。地域やお寺によってやり方は様々ですが、多くの場合一日に何十軒も廻りますので、お坊さんは忙殺されます。またお迎えいただく檀家さんもお坊さんが来るのを待ち構えなければなりませんので大変です。それでも「お盆だからやっぱりお経を唱えてもらわんと」という意識もいまだ健在しているようです。

しかし近年は、お盆といってもお忙しい方が多くなりました。世間は大型連休まっさかりですから、ご商売をされている方やサービス業でお仕事をされている方は、お休みではなくむしろ稼ぎどきというべきでしょう。当然、棚経(お盆のお経廻り)もなかなか日時の都合がつかない檀家さんがおられます。そもそも、どうしてもお経廻りができない遠方の檀家さんも年を追うごとに増えてまいりましたし、お盆に合わせて実家に帰省し、お墓参りをするという方も多いでしょう。

どのようなかたちでお盆の供養を続けていけるか、お寺としてもいろいろ試行錯誤をしていますが、さしあたり本年より海眼寺にて合同で棚経を行うことにしました。本堂にてご参加各家合同で棚経をお唱えします。日時は八月十四日午後四時からです。ご希望の方は、当日海眼寺にお参りください。事前申込は必要ありません。お経の時間は二〇分ほどの予定です。あくまでも各家の仏壇でお唱えする棚経の代わりですので、できるだけ各家の仏壇にある位牌をご持参のうえご参加ください。


 ある人の死をいたみ、在りし日のすがたや言葉を思い返す機会はなにもお葬式だけではありません。日本の仏教では「四十九日」「中陰」という考え方があります。つまり亡くなって四十九日のあいだの供養を習慣的にとても大事にします。 

 四十九日は亡くなった日を第一日目と数えます。そして七日ごとにお坊さんを家に招いて法事をしたり、近隣のひとがその家に行って供養をしたりします。

 ただしこれにはちょっとした仕掛けがあって、七日ごとの供養には「逮夜(たいや)」 という考え方があります。「逮」とは「明日に逮ぶ(およぶ)」という意味で、つまり 正七日供養の前日の晩に集まって故人をしのぶわけです。

 中国や朝鮮半島、日本などには、前の晩から集まって夜遅くまで故人をしのび思い出を語らいあったりする、いわば「夜ふかしの供養」ともいえる習慣があります。お通夜もまさに前の夜から寝ずの番をやるわけですが、そうやって集まってみんなで食事をして、夜おそくまでワイワイやる(地方によっては飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ)のが供養になるというわけです。
 福知山を含む近畿各地では、よく西国三十三観音の御詠歌をお唱えしたりもしますね。

 海眼寺の七日ごとの供養は、逮夜の晩にそれぞれのお宅にうかがって、ご遺族のみなさんといっしょにお経を唱えるようにしています。眠けを吹き飛ばすために元気いっぱいに唱える(それでも眠いですけど)朝のお勤めとはちがって、夜にお唱えするお経はなんとなくしんみりとしていて独特の雰囲気があります。仏事はやっぱり雰囲気が大事です。

 ちなみに、最近はお葬式のあとにすぐ最初の初七日参りをやってしまう場合がほとんど。お葬式はだいたい亡くなって三日目か四日目ですから、そのあとまたすぐ集まって初七日をや るのも大変です。 そしてどんな習慣でもそうですが、四十九日の供養そのものをやる御家庭がだんだん少なくなってきたようです。たしかにどんなに悲しくても、葬儀から数日後には会社や学校に行かなければなりませんし、連日夜遅くまで働いていらっしゃる方も多いでしょう 。しかし身近な人を亡くすというショックをいやして、その死を受け入れるための時間をどんなかたちでもいいので作っておくいいと思います。そのひとつのやり方として 「四十九日」や「夜ふかしの供養」はいまだ有効でしょう。

ご身内が不幸にも亡くなられたとき、平常心を保つのはなかなか難しいものです。日頃から準備するのもまれですし、どうすればいいのか迷ってしまうのも当然のことだと思います。

そんなときはまず菩提寺に連絡してください。そのための菩提寺です。

あなたが海眼寺の檀家さんなら海眼寺に連絡してください。そのために海眼寺があります。

どこが菩提寺か判らない場合は、とりあえず何かの縁で知っているお寺に連絡してみてください。誠意あるお寺ならどこでもそれなりに対応してくれるはずです。

もし仏教式の葬儀を執り行いたければ、お寺さんといろいろ相談しなければなりません。

はやめに葬儀屋さんにも連絡してください。葬儀屋さんはご遺体を引き取るための車の手配などをしてくれますし、ホールや火葬場の手配をしてくれます。ただし最近では葬儀屋さんにも善し悪しがあるようですのでご注意を。

葬儀の日時はご遺族とお寺と葬儀屋さんとで相談して決めていきましょう。



よくあるご相談では、

「◯月◯日◯時から葬儀を行いますので来て下さい」
→申し訳ありませんが、お寺にも都合がありますのでご希望に添えない場合もあります。もちろん最優先で日時を調整いたします。


「葬儀は他のお寺さんや他の宗教でやってもらったのですが」
→今後の供養なりお墓の管理について、ご家族ご親戚とよく相談してください。もし他のお寺さんなどで今後ずっと供養して、位牌などもそちらで管理してもらいたいのであれば、そのお寺さんの檀家・信徒になったほうがいいでしょう。
その場合、もともとが海眼寺の檀家ならば「檀家をやめる(離檀)」ということになります。それがご家族ご親族の総意ということであれば海眼寺としてお引き留めすることはありませんが、海眼寺にお墓がある場合は申し訳ありませんが「海眼寺墓地規約」に基づいて撤去していただくことになります(規約についてはこちら)。

どこのお寺さんでもそうですが、あわてて他で葬儀をやってしまう前に、まず菩提寺に相談するのが原則でしょう。



「福知山以外でも葬儀していただけますか」
→もちろんです。海眼寺では基本的にどこでもお参りにうかがいますよ。






以下の法要の流れは海眼寺のものです。仏事は地域や宗派、各寺院によって大きく異なりますので、他のご寺院様での法事のさいはその都度ご確認ください。

  • まず法事のお申し込みを、お電話で結構ですので海眼寺までご連絡ください(このブログでは一切受け付けません)。やはり土日は法要希望が重なる傾向にあります。お早めに。

  • 法事は基本的に命日の前に行ないましょう。

  • 複数の年忌が重なる場合は一緒に法要していただいてもいいでしょう。ただし四十九日は一般的に単独で法事をされます。前後の年に複数の年忌がある場合はご相談ください。

  • 当日の法事は、まずご自宅の仏壇で読経し、そのあと皆さんでお寺にお越しいただき「寺まいり」をします。本堂で簡単な読経を行います。寺まいりのあとは塔婆を持ってお墓にお参りします。

  • 現代のお坊さんは、法事であろうが葬儀であろうが、自分でクルマを運転してどこへでもうかがいます。しかしご自宅で年忌の法事をされる場合、もしお坊さんの送迎をしていただけるとありがたいです。クルマのない時代は「坊さんを歩かせるなどもってのほか」と馬や駕籠や人力車が迎えに来ていたそうです。いまとなっては馬で迎えに来られても困るのですが(笑)そういうことを口うるさく言うご老仁も少なくなりました。そういう習慣があるということだけでも記憶しておいていただければ幸いです。

  • 自宅でできない場合などは、お寺の本堂でのみの法事となります。本堂で読経したあとお墓参りをします。

  • 遠方の方は福知山までお越しいただくか、こちらからご自宅に伺って法事ということになります。お墓が福知山にある場合はせっかくですから墓参りも兼ねて、お越しいただいたほうがよいでしょう。

  • お墓はできるだけ事前に掃除をしておきましょう。

  • 不明な点はお寺にお気軽にご相談ください。不明なままで当日トラブルになるよりは、どんどんお坊さんに質問しましょう。

「四十九日(忌明)の法要は三つの月にまたがってはいけない」ということが云われたりもします。つまり四十九日の法要は亡くなった日から三つの月にまたがらないうちに行なわなければならない、ということです。けっこうよく頂戴するご質問です。

これは「不幸が身に付く」と「三つの月」との語呂合わせです。ここには死をケガレとして忌み嫌う独特の死生観も反映されているのでしょう。

それにしても日本人は本当に語呂合わせが好きですね。それならば「故人の教えが身に付く」ということも云えるわけで、あまり気になさらなくてもいいと思います。そもそもほとんどの場合、四十九日は三つの月にまたがっちゃうのですから、ずいぶんと無理な話ですよ。


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