海眼寺にも御詠歌(ごえいか)の会があります。現在十二名のご婦人方が月二回の稽古に励んでおられます。
先日も住職研修会が本山・南禅寺で行われ、住職は参加しておりました。

二泊三日の御詠歌三昧でした。

御詠歌はお経ではありません。鐘や鈴を用いて仏教的な歌をうたう、いわば宗教音楽です。しかし実は御詠歌というと大きく分けて二つの種類があります。

ひとつは西国三十三ヶ所御詠歌に代表されるような、俗謡あるいは巡礼歌として、千年の歴史をもつものとしての御詠歌です。近畿地方ではいまでもお盆や、故人が亡くなって四十九日のあいだ西国三十三ヶ所御詠歌を唱える習慣が残っています。
一般的に御詠歌というと、こちらを思い浮かべる方が多いでしょう。



もうひとつは、仏教各宗派が独自に制定した教団の御詠歌です。海眼寺は臨済宗南禅寺派ですので、南禅寺派の御詠歌「独秀流」をお唱えしています。

これらの教団詠歌は1926年に高野山真言宗の金剛流が、教団詠歌として初めて創始されて以降、東寺流(真言宗東寺派)、密厳流(真言宗智山派)、豊山流(真言宗豊山派)、梅花流(曹洞宗)、吉水流(浄土宗)と矢継ぎ早に創始されました。

わが臨済宗は花園流(妙心寺派) 、独秀流(南禅寺派) 、慧日流(東福寺派) 、鎌倉流(円覚寺派・建長寺派) ……と、挙げれば数限りなくあります。

金剛流「三宝和讃」


豊山流「総本山長谷寺御和讃」


梅花流「報恩供養御詠歌」


鎌倉流「天地のめぐみ御和讃」


俗謡としての御詠歌がいわば口承、口伝えが主で体系化されていないのに対し、これらの教団詠歌は、独自の楽譜による教本や教則、理論といったものが体系的に制定されて、仏教の教義や各宗派を布教伝道するためという目的がはっきりしています。いわば宗教音楽としての要素が強く感じられます。

というわけで、海眼寺でも南禅寺の「独秀流」を頑張っております。

箏と尺八の伴奏があるバージョンです。



 

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